ミュージアム MUSEUM
箱根ラリック美術館

新着情報

2022/05/08
ラリックの祈り ペンダント《全国結核患者の日》
ラリックの祈り ペンダント《全国結核患者の日》の写真
現在開催中の企画展「明日への祈り展―ラリックと戦禍の時代」では、
世界を未曾有(みぞう)の戦乱へと招いた第一次世界大戦と、
その前後の時代に制作されたルネ・ラリックによる幅広いジャンルの作品を、
‘‘ 祈り’’というテーマのもとにご紹介しています。
- - - - - - - - - - - - - - - - - -
いま、世界各地やインターネット上では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により日常の生活を奪われた戦地の人々や、避難民の方々に救いの手を差し伸べるため、さまざまな支援が行われています。

今から100年少し前、戦時下にあったフランスでは、
困窮者支援のためにさまざまなチャリティー・イベントが催されました。
なかでも、結核にかかって戦線離脱をしなければならなかった元兵士を支援し、
人びとの衛生意識や医療体制の改善を図ったのが、「全国結核患者の日」(Journée Nationale des Tuberculeux)です。ラリックがこのチャリティーのために手がけた、数多くのデザインの一つがこちら、ペンダント《全国結核患者の日》(1917年頃)です。

ペンダント・トップの中央には、結核の病状が快方へと向かいつつあるような木陰で休む兵士と、その背後に寄り添う看護師の姿が刻まれています。
作品の左下・兵士の足元には、アルファベットの文字が見えますね。
「彼らを救うために我らを助けたまえ」と、フランス語で書いてあります
(‘‘ AIDEZ[-]NOUS À LES SAUVER’’)。

ラリックによるこのイメージ。同イベントのために制作された、他作家によるポスターの図案とも似ていて、本展ではその複製画もご覧いただけます。
当時、パリの市民たちはその広告ポスターを見てチャリティー会場に足を運び、
ラリックたちがデザインしたアイテムを購入することで、寄付を行いました。

当時は、不治の病として恐れられていた結核。
戦場の兵士たちは、医療施設の少ない非衛生的な環境や、
日夜敷かれた臨戦体制のもとに長期間留まらなければなりませんでした。
とりわけ、人が密集して空気の澱む塹壕内にいた兵士たちの間で結核が蔓延し、
一般市民にも感染が広がりました。
その対応策として、フランス政府が同チャリティーなどの開催や、
医療体制に関わる法改正の検討を行った結果、国内の結核療養所(サナトリウム)は大幅に増加しました。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「明日への祈り展」は、11月27日日曜日まで開催しています。
日々の忙しさや喧騒からしばし離れ、当館にて作品を観覧いただき、
世界でいま起きている出来事や、病と向き合っている方々、そしてわたしたちを支え続ける医療従事者の方々にも、思いを馳せていただければ嬉しいです。
2022/05/01
5月1日はスズランの日♪
5月1日はスズランの日♪の写真
今日は、スズランの日♪

スズランには「幸せが再び」という花言葉があります。
フランスでは、毎年5月1日に、大切な人へスズランの花を贈る習慣があり、受け取った人には幸福が訪れるそうです。
とってもロマンチックですね(*´∇`*)

ラリックもスズランを愛し、香水瓶やジュエリーのモチーフにしています。
今回ご紹介するのは、香水瓶《クレールフォンテーヌ》。

香水瓶の栓の部分には可憐なスズランが描かれています。
丸みを帯びた花には、艶消し(フロスト)加工が施され、透過する光を和らげています。
まるで、初夏のあたたかな木漏れ日のようですね✨

この作品のタイトルになっている、クレールフォンテーヌは、ラリックが38歳の時に別荘とガラス工房を構えた土地の名前です。彼にとってこの土地は、創作に打ち込み、家族と幸せな時を過ごした思い出の場所でした。

現在こちらの作品は、企画展「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」にてご紹介しています。
展覧会では、第一次世界大戦で父親を失った子どもや、結核を患った兵士などを支援するために制作された、チャリティー用の作品とともに、ラリックが愛する家族を想って制作した作品などを展示しています。

香水瓶《クレールフォンテーヌ》が制作された1931年は、第一次世界大戦の終結より13年が経ち、1929年から始まった世界恐慌のあおりを受け、大不況に見舞われ、世界は次の大戦へと向かっていました。
当時71歳だったラリックは、人生で最も幸福な時間を過ごした土地の名前をもつ香水瓶を、どんな想いで制作したのでしょうか。

「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」は11月27日までの開催です。
ゴールデンウィークのお出かけにいかがでしょうか?

皆様のご来館をお待ちしています(^^)
2022/04/27
限定スイーツ「修道院の3時のおやつ」✨
限定スイーツ「修道院の3時のおやつ」✨の写真
新緑まばゆい季節になりました。
外には鳥たちが飛び交い、箱根はすっかり花ざかり。

本日は生憎の雨模様ですが、お出かけにぴったりの季節です^ ^

現在、箱根ラリック美術館では、「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」を開催中です。
この展覧会では、ルネ・ラリックが戦争で傷ついた人たちのために制作したチャリティー用のメダルなどを「祈り」をテーマにご紹介しています。

併設のカフェ・レストランL Y Sでは、「修道院の3時のおやつ」(¥1,100)をお召し上がりいただけます。

展覧会のテーマである「祈り」に合わせ、修道院で祈りを込めて作られたお菓子をイメージしたこちらの焼き菓子のセットは、修道院が発祥とも言われるカヌレやフィナンシェ、口に入れ、溶ける前に「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えると願いが叶うと言われているポルボロンなど、美味しさがぎゅっと詰まったひと皿✨

小さなバケツの中にいろんな種類のお菓子が詰め込まれていて、おとぎ話に出てきそうな可愛さです❤️
ご家族やお友達とシェアするのもいいですね^o^

食べきれなければ、ブリキのバケツ缶ごとお持ち帰りできます。
お菓子が詰まったバケツを片手に、初夏の箱根をお散歩すれば、ちょっとしたピクニック気分も味わえそう♪

この春限定の提供になりますので、気になる方はお早めにどうぞ(*^^*)
皆様のご来館を楽しみにしています♪
2022/03/29
箱根ラリック美術館で安心してお過ごし頂くために
箱根ラリック美術館は、新型コロナウイルス感染症の感染予防及び感染拡大防止のため以下の対策を講じます。皆様のご理解とご協力をお願い致します。

新型コロナウイルス感染症への対応について

衛生対策
■ お客様対応を行うスタッフは、マスクやフェイスシールドを着用します。
 また、手洗い、手指消毒、検温などによる体調管理を励行します。
■ 美術館入口などに、除菌用アルコールを設置しております。手指消毒にご協力ください。また、マスクの着用やこまめな手洗いにご協力をお願いします。
■ 館内の手すり、ドアノブ、窓など手指が触れる機会が多い場所を中心に、定期的な消毒・清掃を実施しております。
■ トイレ内にて、ハンドドライヤーの使用を中止し、ペーパータオルを設置しております。

密集・密接対策
■ 混雑時には、ご入館を制限させていただく場合もございます。予めご了承ください。
■ 受付および、各お会計窓口には、密集しないように、立ち位置を明示し、ビニールカーテンを設置しております。
■ 館内では、お客様同士、十分な間隔をとってご鑑賞いただくようにお願いしています。

密閉対策
■ 美術館内の空調は、外気を取り入れながら、機械換気を行っております。
 カフェ・レストラン リス、ショップ パッサージュにおきましても定期的な換気を行っております。

サービスの休止
■ 感染防止のため、車椅子の貸出し、ミュージアムツアー(解説ガイド)、お子様へのワークシートの配布などを中止しています。

ご来館されるお客様へのお願い

■ マスクを着用の上、ご来館ください。また、咳やくしゃみをされる際は、マスク、ハンカチ、ティッシュなどで口をしっかりと覆う「咳エチケット」にご協力ください。
■ 発熱、咳などの風邪症状や味覚障害の症状がある方や体調のすぐれない方は、ご来館をお控えください。(施設内で激しく咳き込まれるなど、風邪のような症状がある方には、スタッフがお声掛けし、検温やご退館をお願いする場合がございます。)
■ こまめな手洗い、手指消毒にご協力ください。
■ ご鑑賞中は大きな声での会話をお控え頂き、他のお客様と十分な間隔をあけてご鑑賞ください。
■ 一箇所に集中した場合、スタッフがお声掛けします。
■ 感染防止のため、壁や展示ケースに触れないようにお願いします。
■ 館内で体調が悪化した場合は、至急お近くのスタッフへお声掛けください。
2022/03/22
春限定スイーツ「修道院の3時のおやつ」♪
春限定スイーツ「修道院の3時のおやつ」♪の写真
ラリックは二つの大戦に翻弄されるなか、戦争で父親を失った子どもや、結核を患った兵士たちのためにチャリティー用のブローチやメダルを制作しました。また、多くの犠牲者を出した第一次世界大戦終結後には、その悲しみを沈めるかのように、教会など、祈りの場の建築装飾を手がけています。

現在開催中の「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」では、彼が制作したチャリティー用の作品、天使やキリストをモチーフにした作品を「祈り」をテーマにご紹介しています。

併設のカフェ・レストランLYSでは、「祈り」のテーマに合わせ、限定スイーツ「修道院の3時のおやつ」(¥1,100 ブリキのバケツ缶付き)を提供中♪
修道院が発祥とも言われるカヌレやフィナンシェ、
口に入れ、溶ける前に「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えると願いが叶うと言われているポルボロンなど、修道院で祈りを込めて作られているお菓子をイメージした、可愛らしい焼き菓子のセットです❤️
食べきれない時は、ブリキのバケツ缶ごとお持ち帰りいただけます。

優しい甘さの焼き菓子は、コーヒーとの相性もぴったりですよ。
この春限定での提供になりますので、気になる方はお早めに^ ^
皆様のご来館を楽しみにしています✨
2022/03/19
「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」開幕♪
「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」開幕♪の写真
本日より、「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」が開幕しました。

ルネ・ラリックが活躍した時代は、世界が大きく揺れ動いた時代でした。
彼がわずか10歳の時に普仏戦争が勃発し、フランスは屈辱的な敗北をします。1914年には第一次世界大戦が、そして1939年には、第二次世界大戦が勃発し、未曾有の被害と数え切れないほどの犠牲者を出しました。
ラリックの創作活動も思うようにいかなくなるなか、彼は国会などの要望により、戦争で父親を失った子どもや、当時流行していた感染症・結核を患った兵士を支援するためのチャリティー用のメダルやバッジなどを制作します。
こうした作品には、芸術で人々の心を豊かにしたいという、ラリックの願いが込められています。
また、第一次世界大戦の終結後、彼はその悲しみを沈めるかのように、教会の建築装飾などを手がけました。

本展覧会では、ラリックが制作したチャリティー用の作品や、天使やキリストをモチーフにした作品などを、「祈り」をテーマにご紹介します。
傷ついた人々の心に、そっと寄り添ったラリックの作品は、今を生きる私たちの心をも優しく温めてくれます。そこには、世の中の動きが見通せない現代を生きる、すべての人のための「祈り」があるように思えます。

また、企画展に関連して、併設のカフェ・レストランLYSでは「修道院の3時のおやつ」が楽しめます^o^
かつて修道院で、祈りを込め作られていた焼き菓子を詰め合わせました。この春のみの提供となりますので、気になる方はお早めに♪

春の陽射しが暖かく照らすこの季節に、美術館でほっこり暖まる「祈り」を感じるのはいかがでしょうか?
皆様のご来館を楽しみにしています♪
2022/02/07
ラリックの香水瓶と記念撮影⭐️
ラリックの香水瓶と記念撮影⭐️の写真
現在開催中のイベント「星に願いを〜室内と夜空を照らす希望の灯り〜」も、残すところ一ヶ月あまりになりました。
今回のイベント限定で、ルネ・ラリックの代表作、香水瓶「ダン・ラ・ニュイ」(1924年)と記念撮影を楽しめるARコンテンツが登場しました。

こちらの香水瓶は、ルネ・ラリックが、スイスとフランスの間にまたがる、三日月形の大きな湖「レマン湖」に映って輝く月から着想を得て制作をしました。
香水瓶の栓の部分には月のモチーフが施され、本体には星々が輝く、ロマンチックな香水瓶です。

撮り方は簡単❣️当館併設のカフェ・レストラン「LYS」にある、QRコードを読み込むだけで、どなたでも楽しめます^^
展示室内での撮影はご遠慮いただいておりますので、作品と記念撮影を楽しめるのはARならではですね☺️

現在ご好評をいただいているスイーツ「ダン・ラ・ニュイ」の提供も、3月18日までとなります。
ARを利用して、ご注文いただいたスイーツと、香水瓶「ダン・ラ・ニュイ」を一緒に撮影すれば、インスタ映えも間違いなしです(*^▽^*)

スイーツだけじゃなく、自撮りやお友達との撮影も楽しんで♪
あなただけの「ダン・ラ・ニュイ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
皆様のご来場を楽しみにしています✨
2022/01/17
AR「シルフィード」がお庭でも楽しめるように
AR「シルフィード」がお庭でも楽しめるようにの写真
箱根ラリック美術館では、当館所蔵のルネ・ラリックの作品 ブローチ「シルフィード」になりきって記念写真を楽しむことができます。

女性の体に蝶の羽を持つ、風の妖精シルフィード。
七宝でできた緑色の羽にはダイヤモンドが散りばめられ、大変美しい作品です。

これまでは、ミュージアムショップの一角でしか楽しめなかったこちらのARですが、お庭や館内の一部でもお楽しみいただけるようになりました❣️(実物の作品との撮影は出来かねますのでご了承くださいませ。)

撮り方はとてもカンタン(*゚▽゚*)
美術館にあるQRコードを読み込むだけです❤️

空気の澄んだ箱根の地で、豊かな自然に囲まれながら、ラリックの作品世界を楽しみませんか?
皆様のご来館を楽しみにしています^^
2022/01/05
カーマスコット「彗星」⭐️
カーマスコット「彗星」⭐️の写真
先日は、しぶんぎ座流星群が見頃でしたね⭐️
皆様は、流れ星に何かお願い事をしたのでしょうか?
星に願い事ってなんだかロマンチックですよね✨

現在箱根ラリック美術館では、イベント「星に願いを〜室内と夜空を照らす希望の灯り〜」を開催中です。このイベントでは、ラリックが制作した照明作品と共に、月や星から着想を得て制作した作品を「灯り」をテーマにご紹介しています。

幼少期より自然を愛したラリックにとって、夜空を照らした星も重要なインスピレーション源の一つでした。
こちらは、カーマスコット「彗星」(1925年)です。

カーマスコットとは、車のボンネットの鼻先を飾るためのマスコットです。
当時のクラシックカーは、ラジエーターが外に出ていたため、キャップとして取り外し可能なマスコットをつけていました。高価な車を、高価なカーマスコットで飾ることにより、カーオーナーのステータスシンボルになったのです。

カーマスコットの多くは金属でできていましたが、ラリックは時代の先端であったガラスを用い、アール・デコの意匠を凝らして制作します。こうして制作されたカーマスコットは、他人とは違う、個性的なデザインを求めた、おしゃれでお金持ちの男性たちから、もてはやされるようになるのでした。

ラリックは生涯に車のスピード感やかっこよさを表現した30種類ものカーマスコットを制作しています。こちらの「彗星」は、いかにもスピード感を感じるデザインですね。
こんなカーマスコットを見ると、いつもより飛ばしてしまいたくなりそうですが、山道は危険ですので、安全運転でお越しくださいませ^^

皆様のご来館を楽しみにしています♪
2021/12/31
【謹賀新年】福を招くネコ(トラの仲間)の作品公開中
【謹賀新年】福を招くネコ(トラの仲間)の作品公開中の写真
明けましておめでとうございます!
昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も変わらぬお引き立ての程 よろしくお願い申し上げます。

2022年は寅(トラ)年です。千里を走り、戻ってくる習性をもつトラは、
邪を払い、福を招くといわれます。

同じネコ科の動物といえば、世界中で愛される猫♪
古代エジプトでは、ネコは「守護の力」をもつとされ、
害虫やネズミ退治で重宝されました。
猫のような頭をもつエジプトの神々の中には、
悪霊や病気から人や家を守る信仰の対象になった神さまもいたそうです✨

美術館エントランスでは現在、干支の縁起物として、
ルネ・ラリックが手がけたガラスの置物《座る猫》、《伏せる猫》
(両作品とも1932年)の2点を展示しています。

今にも動き出しそうなほどにリアルで、まるで本物の猫のような両作品。
体の各部位やポーズはもちろん、ひげ、毛の流れや光の具合、
顔の表情など全てが精巧に細工されていて、
愛猫家ラリックの、愛に満ちあふれた造形といえます。

例えば、鼻の両脇部分に生えたひげや、その付け根のウィスカーパッド(ひげだまり)、ウィスカーパッドとほっぺとの間にあるくぼみなども、くっきり見えます♪
瞳に見える陰影の表現は、「フロスト」という艶消しの技法によるものです。

ルネ・ラリックとその娘スザンヌは、
「スセット」という可愛らしい縞(しま)猫をはじめ、
拾った野良猫を含めて10数匹の猫を飼っていたそうです!
この作品は、1月末まで展示の予定です。

本年もぜひラリックの作品に会いに、当館にお越しください♪