ミュージアム MUSEUM
箱根ラリック美術館

企画・展示

終了しました
第3回松永記念館交流美術展
ガラスの煌き ルネ・ラリック
ー金唐紙と織りなす花鳥風月の浪漫ー

ガラスの煌き ルネ・ラリックの写真

ジュエリー作家からガラス工芸作家へと華麗なる転身を遂げたフランスを代表する芸術家ルネ・ラリック(1860−1945)。
自然豊かな生まれ故郷、フランスのシャンパーニュ地方のアイ。幼い頃の自然と触れ合った体験や思い出がラリックの創作意欲を掻き立てました。


ガラスの煌き ルネ・ラリックの写真

日本の年号に直すと江戸から昭和にかけて人生を歩んだラリック。美術の分野では、徳川幕府の倒壊と共に日本の美術品や工芸品が海外に渡り、パリを中心にジャポニスム(日本ブーム)が沸き起こりました。浮世絵や日本独自の芸術感が西洋の人々に衝撃を与えたのです。若き日のラリックもその影響を受けています。
この度の松永記念館の交流美術展では、ラリックと同時期に生まれ、ジャポニスムの一翼を担った金唐紙を併せて展示し、時代背景と共に、ガラスと和紙という異なった素材で描かれる華やかな花鳥風月の世界をご覧頂きます。

ガラスの煌き ルネ・ラリックの写真

【金唐紙とは】
明治時代に日本で発達し、鹿鳴館や国会議事堂の壁紙として威厳を放った工芸紙「金唐紙」。そのルーツは、ヨーロッパ各地で壁紙として製作された金唐革(ギルトレザー)です。江戸時代に伝わった金唐革から、革の代わりに手漉きの和紙で作ることで誕生した金唐紙は、1873年のウィーン万博にも出品され、ジャポニスムの一翼を担いました。西洋の壁紙産業に大きな影響を与えましたが、アール・ヌーヴォーの衰退とともに産業としての金唐紙は消滅してしまいます。


ガラスの煌き ルネ・ラリックの写真

完全に忘れ去られた金唐紙を蘇らせたのが、金唐紙作家 上田尚氏。手探りで失われた技術を復活させ、上野にある旧岩崎邸の壁紙をはじめとした各地の建造物の金唐紙を現代に復刻させています。
今回の展覧会では、歴史的建造物で使用された金唐紙や本邦初公開のデザインの作品などを、ラリックのガラスの作品と合わせる事で、同じ時代を経た和と洋の工芸が美しいハーモニーを奏でています。



会期:平成25年10月25日(金)〜12月8日(日)
会場:松永記念館

【松永記念館】
「電力王と称された実業家で、近代を代表する数奇茶人としても知られる松永安左エ門(耳庵:じあん)が、自身のコレクションを一般に公開するために昭和34年に設立しました。没後は小田原市に寄贈され、現在は耳庵の事績を紹介する常設展のほか、歴史や美術を中心に様々なテーマで展覧会を開催しています。