箱根ラリック美術館
箱根ラリック美術館/仙石原 ルネ・ラリックの生涯と出会うコレクション
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期 間 2006年4月22日(土)〜11月26日(日)
  ※ご好評につき会期が延長になりました。
 
会 場 箱根ラリック美術館 企画展示室

【 企画展概要 】

 19世紀後半のヨーロッパ。ジャポニスムと呼ばれる日本美術の一大ブームが巻き起こり、芸術家の誰もが、その美意識を会得しようと日本の作品に学び、手習いしました。
花鳥風月への敬意を感じさせる意匠、大胆な構図、鮮やかな色彩感覚など、日本の美術を分析した当時の著名な美術評論家、フランスのエルネスト・シェノーは、優れた日本美術の分野のひとつとして、唐紙(からかみ)をあげています。

 江戸時代中期に発展した唐紙には、菊、藤、雲などを文様化したものから後年世界的に流行したアール・デコ様式にも似た幾何学文様など、日本ならではの研ぎ澄まされた高いデザイン性があります。そのすばらしさは、イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に多数の唐紙が収集されている事からも明らかです。
 また15世紀からヨーロッパで生産されたギルトレザー(金唐革)をルーツとし、日本で発達した金唐紙は、1873年(明治6)のウィーン万国博覧会で高く評価され、一時期、大蔵省印刷局が手がけたほど、高級壁紙として明治から昭和初期にかけて盛んに生産されました。唐紙などに息づく和の風合いがアレンジされた金唐紙は、新たなジャポニスムとしてヨーロッパで賞賛され、世界へ伝わっていったのです。

 1900年に祖国フランスで開催されたパリ万国博覧会にて宝飾作品でグランプリを受賞したルネ・ラリック(1860-1945)も、屏風、櫛、刀剣など、日本の工芸品や美術品に多いに触発され、ガラス工芸に転じてからも、そのインパクトを作品に反映し続けた作家でした。ラリックの作品に見る、自然感あふれる装飾、用途あるものに芸術性を、との作家精神は、日本の美意識そのものです。

 今回の企画展では、京唐紙の老舗「唐長」十一代目 千田堅吉氏が唯一受け継ぐ江戸時代からの伝統手法よる京唐紙と、今もなお旧岩崎邸など歴史的建造物の壁紙修復を手掛ける我が国でただ一人の金唐紙制作者、上田尚氏(国選定保存技術保持者)による金唐紙、また貴重なギルトレザーのコレクション(個人蔵)を、ラリックの作品とともに展示します。平面に舞う文様と、立体に踊るラリックの文様をご覧下さい。
【 出品作品 】
●ルネ・ラリック作品
 ブローチ「アネモネ」(1901−1903年頃)
 置き時計「マルリー」(1931年)   等 約30点
●京唐紙、金唐紙  各種
 
アネモネ   マルリー
ブローチ「アネモネ」
1901-1903年頃
 
置き時計「マルリー」
1931年


 

 
 
 
箱根ラリック美術館 コピーライト