4月24日より、展覧会「ルネ・ラリックの水のかたち」を開催することになりました。
人生の多くをフランスの水辺の地ですごしたラリックにとって、水は創造の源でした。
トンボや魚、水鳥などの水辺の生き物の姿で、水のもたらす自然の恵みを生き生きと表現したほか、シレーヌ(セイレーン)やナイアードといった水の精霊の姿で、かたちを持たない水の神秘性を目に見えるものとして造形化しました。
日本美術の影響を感じさせる流水紋や、アール・デコ期を特徴付ける幾何学的な波文様など、ラリックの水のかたちは変幻自在。
七宝やオパルセントガラスなど、水を表現するために用いた斬新な素材にもご注目ください。
また、1925年、パリで開催された現代装飾美術産業美術国際博覧会(通称アール・デコ博)のために制作した巨大な噴水塔《フランスの水源》は、ガラス工芸家としてのラリックの集大成。
泉の精を表した16種類の女性像、計128体で構成され、高さは15mにもなりました。
本展覧会では、こちらの噴水塔を1/15の模型で再現します。
博覧会のシンボルともなり、来館者を驚かせた噴水塔のスケール感も感じていただけると思います。
さらに!カフェ・レストラン「LYS」では、「水のかたち」をイメージした限定スイーツも登場予定♪
箱根神社の「龍神水」や芦ノ湖スカイラインにある「命の泉」など、水にまつわる伝説が数多く残る箱根の地にて、ラリックがとらえた水の美と恵みをたっぷりの水のかたちをお楽しみください。